四騎獅子狩文錦(国宝)


四騎獅子狩文錦の一段部分


四騎獅子狩文錦の部分


法隆寺に残る四騎獅子狩文錦



 四騎獅子狩文錦 (しきししかりもんきん)  一面 緯錦(ぬきにしき) 縦250a、横134.5a 七世紀(中国・唐)
 大きな円形の主文を三個ずつ五段に配したちょうほうけいの緯錦である。
 主文は四方に重角文を置いた連珠円文で囲まれた中に,花樹と有翼馬にまたがって振り向きざまに獅子を射る棋士を左右対称に配した構図である。
 この連珠円文の周囲にパルメット風の花唐草文を配して副文とする。
 ササン朝ペルシャ(226〜651)で大流行したデザイン。シルクロードを経て中国に伝搬し、我が国にも伝わり、奈良時代の金属器や染織品の文様に見られる。
 聖徳太子千三百八十年遠忌を記念して、京都の染織家の吉岡幸雄さんによって、鮮やかな赤を基調に復元されました。
 吉岡さんの工房で大きな機をしつらえ、古法にのっとり挑文師(あやとりし)として、吉田頼修氏が機の上にあがって、空引機をあやつって完成しました。
2003/03/27    ヽ(▲〓ヽ)(ノ〓▲)ノ ケケケ

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